株式会社萬年 様|新規開拓営業の設計レポート

2026年9月4日 / Bekkai

このレポートは、萬年様の「使い終わったパソコンの回収・データ消去・買取」というサービスを、 どの会社に・どんな言葉で・なぜ声をかけるのかまで一本につないだ営業の設計書です。 前半で業界の仕組みと調べた内容を、後半で狙う先・かける言葉・毎月の測り方をお伝えします。 フォーム配信(各社サイトの問い合わせ窓口へ送る営業メール)と電話の両方を使う前提で書いています。 なお、これは設計までの文書で、実際に1社でも送信・架電を始めるには別途ご確認をいただきます。

案件の前提 — 何を、誰に、どう売る話か

まず、この案件が何の話なのかを揃えます。

萬年様のサービス

会社で使い終わったパソコンは、家庭のものと違って普通ゴミに出せません(法律で「産業廃棄物」として扱われます)。 中には社員や取引先の情報が入っているため、確実に消してから処分しないと重大な事故になります。 だから多くの会社は今、お金を払って処分しています

萬年様のサービス「ゼロステ」は、この流れを逆にします。

1. 回収自社トラックで引き取り(箱詰め不要。机・ロッカーなどの什器も一緒に)
2. 消去自社のセキュリティセンターでデータを完全消去
3. 証明「確かに消しました」の証明書を発行
4. 再販まだ使える機体は中古として販売
5. 相殺再販の収入で費用をまかない、0円〜買取金額をお返し
この商売のいちばん大事な性質 萬年様の売上は、お客様からではなく中古パソコンの再販市場から生まれます。 つまりこの営業は「売る」であると同時に「仕入れ」です。 新しくて台数の多いパソコンを持つ会社ほど良いお客様になり、 訪問1件あたり何台・何年落ちの機体が出るかが成果を決めます。件数だけを追っても意味がない、ということです。

萬年様の状況とご要望

なぜ今、法人開拓なのか

GIGAスクール(自治体が学校に配ったパソコンの入替)で今年度の予算は達成の見込み。ただしこの波は数年に一度しか来ないため、波が引く前に法人からの継続的な回収を育てたい——これがご依頼の背景です。

採算の目線

島田様より「月40万円の投資に対して売上120万円(費用対300%)」「年間500台ほど回収できれば」。 これは萬年様の事業としての採算ラインで、3ヶ月でここへ到達する約束ではありません。3ヶ月でお約束しているのは月4〜6件のアポイントと、勝ちパターンの言語化です。

やらないこと

自治体への入札営業(萬年様の本業ルートのため)。 アポイントを求めるだけのフォーム営業(島田様が明確に嫌われており、情報提供と関心の計測に徹する型で合意済み)。

萬年様の実務知

「i5以上・第8世代以降でないと再販価値が低い」(前田様)。 「業種は関係なく、パソコンをたくさん使っているところが最重要。ただし従業員1,000人でも900人が工場なら対象から外れる」(島田様)。林業・漁業は外す。

業界の仕組み — 買い手には5つの道があり、多くはまだ「払って」いる

この業界を知らない方向けに、買い手(=パソコンを手放したい会社)から見た世界を説明します。

手放し方費用データ消去の証明備考
メーカー回収1台 3,000〜4,400円 払う弱い/別料金法人のパソコンは個人と違い原則有料
産業廃棄物業者1台 1,000〜4,000円 払う廃棄証明 500〜1,500円/件「100台で約65万円」の実例あり
自分で消して処分タダに見える自社発行は監査で通りにくい消去は1台あたり小一時間〜数時間かかる
買取業者(萬年様など)0円〜お金が返る業者により無料〜1台3,300円市場はここへ移行の途中
リース返却(借り物)返すだけ消去費は借りた側の負担そもそも売れない=対象外

0円の道があるのに、なぜ多くの会社はまだ払っているのか

調べた289ページを機械的に集計すると、「誰が費用を払う前提か」はこう分かれました。

会社が処分費を払う前提
37ページ
条件次第(混在)
64ページ
0円・買取が前提
57ページ

市場は「払って処分」から「0円・買取」へ移行している途中

では、まだ移っていない会社は何を考えているのか。答えは買い手本人の言葉にありました。

「事業用パソコンを無料で引き取ってくれる業者が沢山ヒットする。なぜ無料かというと、回収したPCをリユースまたはリサイクルしているからだ。信用できる業者と分かれば任せても良いだろう
社内のIT担当者が自身の処分体験を書いた技術者向けブログの記事。この方は仕組みを自分で調べて納得した上で、それでも実際はメーカーの有料回収(3,000円/台)を選んでいます
「無料でパソコンを回収してくれるはずが、回収費用として3万円かかると言われました」
国民生活センター(国の相談窓口)に実際に寄せられた相談記録
この業界で戦う相手は、競合ではなく「不信」と「後回し」です 0円と言うだけでは動きません(0円を掲げる業者は既に市場の半分)。 動くのは「なぜ0円にできるのか」を説明されて不信が外れたときです。 そしてパソコンの処分は担当者の本業ではないため、多くの会社は倉庫に溜めたまま後回しにしています。 萬年様のお客様の声にも「ついつい後回しになりがちな処分業務だった」とあります。

すでに埋まっている場所と、空いている場所

頂上:上場企業・データセンター向け

ゲットイット(上場企業2,600社・累計96万台・25年間事故ゼロ)、パシフィックネット(東証上場・38年)。ここへ正面から挑む場所ではありません

入口:個人・小口の宅配回収

リネットジャパン(萬年様が名前を挙げられたベンチマーク)。国の認定と個人向けの知名度が武器。ただし消去証明書は1台3,180円の有料で、法人の事例は3〜11台の小口ばかりです。

横:パソコンを売った会社がついでに回収

大塚商会・DIS など。新しいPCを納品する時に古いPCも引き取る。買い替えの瞬間は販社に持っていかれやすいので、狙うのは「買い替えた後に倉庫へ残った分」です。

空いている場所:こちらから出向く営業

法人向けの処分を検索する会社は月に数百社しかありません(実測)。対象は1万社以上あるので、大半は検索すらしていません。競合の主戦場は検索向けの記事で、フォームと電話で面を張っている競合は調査で見つかりませんでした

何を、どれだけ調べたか

この設計が何の情報の上に立っているかを開示します。「本当か?」と思われた箇所は、ここから遡れます。

289ページ
検索49語で集めた実ページ
13項目の決まった欄に機械転記して集計
10本
萬年様の公開事例(全文)
設計を最も動かした材料
8,497件
萬年様の顧客・リードリスト
当ててはいけない先の除外と、面の再設計に使用
5源
買い手本人の生の声
売り手の宣伝文ではない一次情報
調べたもの取り方これで何が分かったか
検索結果と実ページ49語・289ページ検索データの取得サービス+ページ本文の機械取得市場の構造(誰が払う前提か・何が引き金か・今の解決策・価格帯)
検索の量と広告単価24語→候補323語Google広告のデータ顕在層が月数百社しかいないこと=検索広告では面が取れない
実際に出ている広告10語・広告9本実ブラウザで検索して捕捉広告に金が出ているのは3語だけ。証明書・移転の語は空き地
萬年様の公開事例10本(Vol.01〜10)公式サイトから全文取得実績の実像(台数・決め手・獲得経路)。設計を最も変えた材料
競合の導入事例13本競合サイトの巡回導入前の状態・決め手・辿り着いた経路
買い手本人の声5源技術者ブログ・公的な相談記録・掲示板・顧客の声不信の正体と、証明書が制度上必要な理由
買い手が出す要求仕様自治体の入札仕様書4本公開PDFを全文読解買い手が業者に求める水準の標準形
公的統計・名簿調達形態の調査/Pマーク全量17,727件/ISMS 5,588件/学校名簿7都県一次資料を直接取得購入とリースの比率、リストの原料
萬年様の顧客・リードリスト8,497件ご提供いただいたスプレッドシート当ててはいけない先の除外、および狙う層の再設計
母数の検算3系統企業データベース2種+萬年様の申告数字が同じ桁に収まることの確認

掘った切り口(検索語をどう設計したか)

供給側の言葉(誰が競合か): 「パソコン 買取 法人」「データ消去 証明書」「ITAD」など12語。 買い手の状況の言葉(現場の困り): 「社用パソコン 入れ替え 廃棄」「古いパソコン 会社 溜まってる」「パソコン 廃棄 稟議」など12語。 2周目(1周目の空白を埋める): 社内の決裁・委託契約の賠償・業者トラブル・入札仕様書・世代別の買取相場など24語。

この設計自体から出た発見 買い手の状況の言葉は、検索量がほぼゼロでした(「病院 パソコン 廃棄」「電子カルテ 入替 データ消去」なども全てゼロ)。 つまりこの市場の困りごとは検索に現れません。だからこちらから出向く営業でしか触れない、という結論の土台になっています。

見えてきた攻め口 — どこを狙い、なぜ取れるのか

狙い先を優先順に並べます。各攻め口に「なぜ萬年様なら取れるのか」の構造的な理由をつけました。

攻め口を決めた基準:「訪問1件あたり何台出るか」 萬年様の採算は台数で決まるため、1件あたりの台数が出る構造を持つ先かどうかで優先順位を付けました。 萬年様の公開事例10本の台数は 中央値31.5台・平均85台(15/19/30/43/80/119/184/350台…)。 そして上場企業の事例は15台、350台だったのは専門学校でした。 つまり「大きい会社ほど台数が出る」は実績では成り立っておらず、会社の規模ではなく「何をしている会社か」で決まります

攻め口1 最優先 パソコンを納品する会社(販社・OA機器・ネットワーク工事)

どういう場面か: 彼らがお客様に新しいパソコンを納品するとき、必ず「古いのも持って行ってくれない?」と言われます。しかし自分では引き取れません。

なぜ引き取れないのか(構造): 運ぶには産業廃棄物収集運搬業の許可、買い取るには古物商の許可、広域で回収するには国の認定が要ります。 許可自体は費用20〜25万円・期間3〜4ヶ月で取れますが、問題はその先です——許可は都道府県ごと(1件8.1万円・5年で更新)、そこに運搬車両・保管場所・ マニフェストの事務・データ消去の設備と証明の責任が全部乗ります。 本業ではない処分のために、この一式を抱えるのは割に合わない——これが構造です。

なぜ萬年様なら受けられるのか: 許可4種(産廃収集運搬・古物商・小型家電リサイクル法の大臣認定第69号・プライバシーマーク)に加え、 専用のセキュリティセンター(防犯カメラ・入退室ログ・金属探知機・消去装置)を既に持っているからです。

この攻め口を裏づける3つの事実 ① 萬年様の既存リードで、この層(IT・PC系)の取引開始率は73%で全セグメント最高、断られ率は2.7%で最低。
② 実績が2本あります——Vol.07(OA機器の納入業者が「ユーザーからの引き取り品の処分先」として定期利用。UPS・モバイルバッテリーまで無料は他になかった)、Vol.09(導入業者と連携し、新機器の導入と旧機器の処分を同日に)。
9/2のキックオフで寺本様が自ら挙げられた、唯一の狙い先のご提案がこれです(「販売した先から回収需要が生まれるところ」)。

この層の価値: 一般企業のお客様は基本的に一度きりですが、販社は繰り返し案件を連れてきます。1社獲得の価値が桁違いです。

攻め口2 最優先 専門学校・大学(パソコン教室のある学校)

どういう場面か: パソコン教室の一括更新、年末の教室整理、年度末の入替。まとまった台数が周期的に出ます

なぜ取れるのか: 萬年様に同型の実績があります——Vol.04は専門学校350台・3拠点を同日回収・査定額の2倍で買取・翌年もリピート。 しかもこの案件は電話営業で獲得されており(業者選定の打合せ直後にかけた電話)、今回の手法とまったく同じです。 加えて私立学校は入札の義務がなく(民間法人のため)、名簿は都県が毎年公開しているのでリストの条件が非常に良い面です。

注意点(実績データから) 既存の取引先を分析すると、専門学校(40.4%)と大学(39.8%)はほぼ同率で、しかも国公立60% > 私立34.6%でした。 つまり「私立の方が効く」とは実績では言えません。専門学校999校と大学350校を同時に投入して、反応で比べます
また学校の入替は年度末(1〜3月)に寄ります。9〜11月に接触して実施は年度末、という時間差が生じる可能性があります。

攻め口3 主戦 パソコンを実際によく使う業種の会社(100〜999名)

今回いちばん実用的な発見:狙うべきは「規模」ではなく「業種」 萬年様の既存のお客様(法人・取引開始)2,351社を企業データベースと突き合わせたところ、 規模が判明した1,729社のうち73%が従業員100名未満で、業種はIT・映像制作・印刷・デザイン・Webサービス・コンサルティングが上位でした。

これは「小さい会社しか取れない」という意味ではありません。小口は萬年様の社内の電話営業とホームページで既に取れていると読むのが自然です(法人向けの処分を検索する会社は月に数百社しかないので、ホームページに来るのは「自分で探した小口」)。

そして本質はこの数字が「規模の証拠」ではなく「業種の証拠」だということです——IT・映像・デザインの会社は、 社員が少なくても一人一台以上のパソコンを使い、高スペック機を3〜4年で入れ替えます。 これは前田様の「i5以上・なるべく高いパソコンを使っている会社様」と、島田様の「パソコンをたくさん使われているところ」の 両方に、仮説ではなく実績で答える唯一のデータです。

だから設計はこうなります: 絞り込みの主役は規模ではなく業種です。 従業員数と出るパソコンの台数は直結しません(萬年様の事例では上場企業でも15台でした)。従業員が1,000名いても900名が工場なら対象外だ、という島田様のご指摘がそのまま当てはまります。 そこで既存のお客様で実際に取引が始まった業種を、そのまま一段上の規模帯に当てました——これが1,352社のリストです。 同じ業種で規模が上がれば出る台数は数倍になり、しかもその層は自分で検索してこないので、社内のホームページや電話が届いていません。 100名以上という線は残しますが、これは作業上の足切りであって、狙う根拠そのものではありません。 現場では「事務のパソコンは何台くらいですか」「買っておられますか、リースですか」の2問で仕分けます。

攻め口4 主戦 情報の管理体制を持つ会社(Pマーク・ISMS取得)

なぜこの層か: プライバシーマークISMSを取得している会社は、データ消去の記録を制度として残す義務があります。買い手本人の言葉がこれを裏づけています。

「プライバシーマークを取得している企業なら、データを消しましたという記録は必須。業者に消去を委託した場合はデータ消去証明書で代替できる
前出の社内IT担当者による処分体験の記事

読み方がもう1つあります: 認証を持っているということは「情報を制度で管理している=仕事がパソコンの上にある」ということでもあり、 パソコンの利用密度を外から機械的に判定できる指標になります。島田様の要件に近い形で使えます。

攻め口5 併走 民間の中規模病院

なぜか: 萬年様の既存の取引先で医療機関は227件(教育の100件の2倍)。事例2本の決め手は、どちらもパソコン以外でした——Vol.03(総合病院・売店の什器が0円で片付き新売店のスペースが空いた)、Vol.05(サーバーラック4本と再来受付機3台、電子カルテ入替時のリピート意向)。 電子カルテの更新は5〜7年周期で、端末・サーバー・受付機がまとめて出ます。厚生労働省のガイドラインも2026年6月に改訂され、院内の規程見直しが動いています。

ただし実績には注意が要ります 既存リードを型別に見るとクリニック75% > 医療法人62% > 病院32.5% > 医療センター21%で、大きい病院ほど取れていません。 また電子カルテ一式がリース調達だと、機器が病院の持ち物でなく売れる玉が出ない可能性があります。 そのため民間の中規模に絞り、まず40件の電話で「買ったものかリースか」を確かめてから広げます。

攻め口6 併走 移転・拠点の統廃合

引き金として最も観測しやすく、什器まで含めてトラック単位で出るため自社便を持つ萬年様の土俵です。 ただし移転のお知らせ34本を実測したところ、事前に告知されるのは65.5%(猶予は中央値32日)で、4割弱は当日か事後、しかも告知を出すのは上場企業や成長企業に偏ります。 萬年様の商材は「退去日までに残ったものを引き取る」側なので事後の接触でも成立しますが、大きな面にはなりません。

送り先リスト — なぜこの切り方で、何社あるのか

攻め口が決まっても、送れる会社が実在しなければ意味がありません。実際に作ったリストと、その作り方を開示します。

まず、当ててはいけない先を外しました

萬年様からご提供いただいた顧客・リードリスト8,497件を、作った全リストに突き合わせました。 除外の線は「アプローチNG・取引開始・取引終了は当てない」。商談済みのリードは、当てるかどうかを萬年様にご判断いただけるよう印を付けて残しています。

8,497件
ご提供いただいたリスト
法人6,051/行政879/医療525/同業446/教育271 ほか
4〜9%
こちらのリストとの重複率
重複が少ない=未開拓が広い、と読めます

作ったリスト(優先順)

#リスト件数切り方の理由連絡先の状況
1販社・OA機器・サーバー/NW・情報セキュリティ
(攻め口1)
1,551社既存リードで取引開始率73%=最も当たる層。萬年様の既存客との重複がゼロ=完全な未接触全社フォームあり
2学校法人(攻め口2)2,123校
専門学校999・私立中高832・大学短大350
7都県の公式名簿から全校。私立は入札義務なし・名簿が毎年更新される電話99.9%/サイト95%/フォーム995校/部署別の電話1,357校
3Pマーク・ISMS取得企業(攻め口4)7,023社
従業員100名以上に絞ると2,449社
公式名簿の全量(Pマーク17,727件・ISMS5,588件)を企業データベースと突合。規模で絞らない方が母数2.84倍で当たり密度はほぼ同じ全社フォームあり/電話99%
4面(業種で絞り込み)(攻め口3)1,352社
母体は9,388社
1都6県×100名以上×フォームありの9,388社から、既存のお客様で実際に取引が始まった業種だけを抜いた(システム開発・受託開発・ITコンサル・映像制作・印刷・デザイン・Webサービス・経営コンサル)。従業員数と出る台数は直結しないため、規模ではなく業種で絞る全社フォームあり/電話97%
5民間病院 200〜499床(攻め口5)446施設厚生労働省 関東信越厚生局「届出受理医療機関名簿」(毎月更新)から作成。大学病院と500床以上は除外。うち172施設は専任の医療情報システム安全管理責任者が制度上いるので、呼び出す相手が確定している電話100%/法人向けフォーム217件
6移転・引き金の検知(攻め口6)150社〜プレスリリースの移転告知+展示会出展2,655社
リストの作り方(学校を例に) ① 7都県の公式名簿(認可校の一覧・CSV/Excel/PDF)から全校を転記 → ② 各校の公式サイトを機械で特定(電話番号の一致で確認するので誤りが混ざりにくい) → ③ サイトを巡回してフォームURLと部署別の電話(事務局・総務・入試など)を抽出。
件数はすべて出所の公表値と突き合わせて差ゼロを確認しています(例: 東京都458校=都の公表と一致)。

だから、こう言う — かける言葉

攻め口ごとに「最初の一文」を用意しました。競合も同じことを言える文は採用していません。

順位実際に使う一文なぜこれが効くか
1パソコン以外も、ぜんぶ一緒に0円「使い終わったパソコンだけでなく、モニター・LANケーブル・UPS・サーバーラック・オフィス什器まで、まとめて0円でお引き取りし、買取金額をお返ししています」萬年様の事例10本のうち6本で決め手がこれ(周辺機器・什器・加湿器・UPS・ラック・受付機)。非鉄金属を扱える下地が要るので競合が構造的に真似しにくく、台数が大きいほど効く=狙う面と噛み合う
20円の理由を数字で開く「30台のご依頼で、他社では消去費9.6万円のお支払いだったものが、買取12.8万円・消去費3.2万円で差引10万円のお受け取りになった実例があります」「なぜ0円か」の説明は文章だけでは終わりません(IT担当者は仕組みを理解してなお有料を選んだ)。萬年様の公開資料にある実数字が、説明を1行で終わらせる物証になります
3社外にある時間をゼロに「回収したその日のうちに自社センターへ入庫します。中継倉庫も委託運送も通しません。入退室ログと金属探知機のある施設です」買い手の最大の恐怖は「委託業者の担当者がハードディスクを持ち出して転売」(2019年の神奈川県の事件)。カメラは"あとで分かる"装置ですが金属探知機は"できない"装置です
4一度に、全部「複数拠点でも遠方でも同じ日にまとめて。梱包もリスト作りも不要です」移転はトラック単位の世界で、宅配型の競合では受けられません
5証明書(認証取得層に限定)「端末ごとのシリアル番号入り・破壊写真付きの証明書まで無料です(他社は1台3,180円が相場)」認証を持つ会社には制度上の実務。ただし単独では動機になりません(後述)

攻め口別の最初の一文

販社:「お客様から『古いのも持って行って』と言われて断っていませんか。うちが買い取ってお返しします。御社のお名前で消去証明書をお出しします」
学校:「教室のパソコンと周辺機器、年末の整理でまとめて出る分を、複数拠点でも同日に全部引き取って買取します」
病院:「電子カルテの入れ替えで出る端末・サーバー・受付機まで、患者情報の消去証明付きで0円〜買取。立会いでの消去にも対応します」

使わないと決めた言葉

環境・ESG: 萬年様のご発言にも、会社紹介資料の「よくあるお悩み」にも、事例10本の決め手にも一度も出てきません。
「Windows10の入替が来る」: サポート終了は昨年で、しかも残った機体は第7世代以前=再販価値が低いため、狙う玉と矛盾します。「残った分も一緒に」の添え物に留めます。
実績の数字(6,000社・16年漏洩ゼロ): 根拠資料をいただくまで文面に書きません。

どう回して、何で測るか

初月の使い方と、成果の測り方です。

初月の配分(電話1,000件・フォーム4,000通)

フォームを先に撒いて、反応した先に電話を寄せます。これは泉が初回のご提案で申し上げた考え方(「電話だけだと宝探しになる。フォームで兆候が出ている会社を計測する方が今回の商材には合う」)に沿った順序です。

リストフォーム電話狙い
Pマーク・ISMS取得企業1,600証明書が効くかを、それ以外の層と比べて測る
面の本体(業種を絞って)1,400訴求2案のA/B比較
フォームに反応した先へ200閲覧2回以上・長時間の滞在から優先
専門学校・大学600300年末の教室整理・年度末更新の業者選定が今の時期
販社・導入業者4001501社獲れば繰り返しになる層
民間病院200床以上150買ったものかリースかをまず確かめる
移転の検知50小さく確実に
1,000名以上の企業150ご承認いただければ商談済みで1年以上動いていない先に差し替える方が期待値は高い

4週間の時点で「伸ばす/畳む」を先に決めてあります。例えば学校は「更新時期や台数が聞けた学校が20校以上なら伸ばす・10校未満なら大学のみに絞る」、販社は「処分先を固定していない会社が10社以上なら伸ばす・過半が既に固定なら畳んで学校へ電話を回す」。2ヶ月目は伸ばす2本に電話の6割を寄せます。

測り方 — 件数ではなく「台数×世代」で

なぜアポイントの件数だけでは判断できないのか 萬年様の採算は台数で決まります。アポイントが6件でも、全部が10台の古い機体なら採算には届きません。 逆に専門学校1校で350台が出ることもあります。だから毎月のご報告は、 ①アポイント件数(従来どおり) ②そのアポイント先に何台・何年落ちがあるかの二本立てにします。

見込み台数の数え方

想定台数 × 世代の係数(第8世代以降1.0/第6〜7世代0.3/それ以前0.1)× 時期の係数(3ヶ月内1.0/6ヶ月0.6/12ヶ月0.3)× 確度の係数(受注1.0/日程と台数が確定0.7/前向き0.3/アポイントのみ0.1)

ペースの目安

年500台は月42台のペースです。緑=月42台以上/黄=14〜42台(配分を組み替える)/赤=14台未満(3ヶ月を待たずご相談)。 月42台を出すには、アポイント先の台数合計が月150台。アポイント5件なら1件30台で、萬年様の実績(中央値31.5台)とほぼ一致します。

初月だけは別の見方をします

稼働が3週間で、成約率がまだ測れていないためです。初月に見るのは①接触率 ②フォームの閲覧率 ③「今どう処分しているか」の分布 ④台帳に記録できた件数の4つです。

3ヶ月で残す本当の成果物

「いつ・何台・どの世代の機体が出るか」が分かっている会社の台帳(200〜300社)。 年500台は今あるアポイントからではなく、この台帳から落ちてきます。 これは島田様が「アポイントの先が気になる」と仰っていた部分への、追加費用なしのお答えでもあります。

電話で必ず聞く3つ

「何台くらいありますか」「何年前の機種ですか」「入替は何年周期ですか」。加えて「今はどこへ出していますか」——これは競合を置き換えるための材料です。断られた場合の言葉も、原文のまま全件記録します(買い手の生の言葉が、この案件で最も不足している材料のため)。

見送った切り口 — 何を検討して、なぜ採らなかったか

採用した面だけをお見せすると「他は検討したのか」が残るので、落とした理由も開示します。

検討した切り口判断理由復活する条件
従業員1,000名以上の大企業見送り(小さく張る)萬年様の事例で1,000名規模×数百台の実績がゼロ(上場企業の事例はパソコン15台)。入札では「処分実績が本件の台数を上回ることの証明」が求められ、実績が参入障壁。上場の先行者2社と正面から当たる土俵反応が出た先は個別に受ける
リース会社対象から除外自社グループで処理しているため。大手リース会社の実物を確認したところ、グループ会社と提携し全国の収集運搬業者・最終処分業者と協定を結んで処理し、さらに「お客様所有の物件の処分・データ消去・買取も行う」=萬年様と競合していました。既存リードで商談済みなのは、萬年様が玉を仕入れる相手としての商談と読むのが自然です仕入れ交渉として別枠(営業の面ではない)
金属・貿易・商事の会社(既存リード133件)対象から除外萬年様が非鉄金属を「売る」先=販路であって、買い手ではないため
自治体・行政(既存リード879件)見送り(契約でも対象外)萬年様の本業ルートで重複は事故になります。加えて実績を見ると取引開始率11.4%=全セグメント最低で、内訳の教育委員会369件は7.0%・断られ率21.7%。原因はGIGA端末がリースや補助金で、自治体が自由に処分できるものではなかったことと読めます—(ただしこの学びは法人向けにそのまま活きます。下記)
私立中学・高校優先度を下げる既存実績で最も低く(28.2%・断られ率21.1%)、生徒用端末は保護者購入(BYOD)化が進んでいます。ただし教員用・校務用・パソコン教室は学校の資産なので玉はゼロになりません専門学校・大学の反応が良ければ次に投入
クリニック・診療所対象外台数が小口で、宅配型の競合の土俵。採算ラインを割ります
検索広告採らない法人向けの処分を検索する会社は月に数百社。1クリック400〜3,400円で、少数の業者が高値で取り合っています
見送った行政から得た、法人向けに効く学び 自治体で取れなかった原因は「営業が弱かった」ではなく「その資産が自治体のものではなかった」ことです。 これは法人にもそのまま当てはまります——引き金が正しくても、その機体が自社所有でなければ取れません。 だから電話で聞く項目に「そのパソコンは買ったものですか、リースですか」を、台数・世代と並べて必ず入れます。

萬年様にご確認したいこと

こちらで埋められなかった部分です。優先順に並べました。

#お伺いしたいことこれが分かると何が変わるか影響度
1採算の目線について。「月40万円に対し売上120万円」「年500台」を1台あたりに割り戻すと、年間売上1,440万円÷500台=1台約2.9万円という理解で合っていますでしょうか。また、既存のお客様での1台あたりの粗利の実勢を教えてくださいこの数字が変わると、狙う面もご報告の指標も変わります前提が変わる
2月に何件の現地調査を受けられますか(営業6〜7名とのことですので)どの面で台数を積んでも、現地調査に行けなければ回収に進みません。全ての攻め口に共通する唯一の制約です前提が変わる
3既存のお客様の全体の分布(1件あたりの平均・中央値の台数、リピート率、月間件数)公開事例10本は良い事例を選ばれているはずなので、全体像で検算したい前提が変わる
4私立の学校を面に加えてよいか。既にお取引のある学校はNGリストに入れてください。また入替は年度末に寄るという理解で合っていますか2番目に大きい面の可否と、成果が出る時期の握り前提が変わる
5販社ルートについて。いま提携されている数社はどういう業種で、どういうきっかけで始まり、月にどれくらい案件が来ていますか。また消去証明書を元請(販社)のお名前で出せますか最優先の面の訴求そのものが変わります前提が変わる
6受注に至ったお客様3〜5社について、最初に接触した時点で何が分かっていたか(台数・世代・入替時期・当時の処分先・窓口の部署)「良いアポイント」の合格ラインを、実績から作れます質が上がる
7対象エリアは1都9県(新潟・長野・山梨を含む)でよいでしょうか。既存のお客様の26%が1都6県の外で、長野の町役場80台の事例もあります。遠方は「最低何台から」でお受けできますか面の広さが変わります質が上がる
8訴求に使ってよい数字の確定(事例の実数字・6,000社・16年漏洩ゼロ)。同業リストの向き(仕入れ先か販売先か)文面に書ける材料が増えます質が上がる

正直な限界と、次の一歩

この設計の全体重が乗っている一点

「0円の商材なら、在庫がある相手との商談は高い確率で回収に進む」——これが外れると全部が細ります 年500台のペースに乗るかどうかは、アポイントの件数ではなく成約率で決まります。 成約率10%(ご提案時の想定)なら1件あたり83台が必要で、萬年様の実績(中央値31.5台)では届きません。 成約率30%なら1件28台で、実績とほぼ一致します。この差は机上では埋まらず、実際に架電して測るしかありません。 初月の最優先は、この率を測ることです。

まだ分かっていないこと

不確かなことどう確かめるか
成約率(この設計の生命線)初月の架電で実測
Pマーク・ISMS層が本当によく反応するかその層とそれ以外を分けてフォームの閲覧率を比較
販社に既に処分先があるかどうか40社の架電で「今どこへ出しているか」を聞く
病院の機器が買ったものかリースか40件の架電で確認。リースが過半なら病院面は畳みます
こちらから出向く営業の空白(競合がやっていない)「見つからなかった」という証明どまりです。断られた理由の中に競合の名前が出るかで確かめます
公開事例10本の台数分布の偏り萬年様の全体の実績分布(確認事項3)で検算

次の一歩

1
第1週:出すもの4点
フォーム文面/業種×件数×人数規模の一覧表(キックオフでお約束した宿題)/共通スクリプトと「どの部署を呼び出すか」のA/B設計/競合ベンチマークの確認項目(第1〜2週に実施とお伝えしている、最も期限が近いお約束です
2
第2週:フォーム第1弾2,000通 → 電話は名簿の確度が高い先から
専門学校と販社を先に。初アポイントはここから出る確率が高いと見ています(Vol.04と同型のため)
3
第3週:反応した先へ電話を寄せる+初回定例
接触率・呼び出し先の勝ち負け・断られた理由の型・「今どこへ出しているか」の分布をご報告
4
第4週:フォーム第2弾+月次レポート
見込み台数を先頭に、アポイント件数は後段で

2ヶ月目は反応の良い2本に電話の6割を寄せ、3ヶ月目は確立した型で1周再現します。 「勝ちパターンが言語化できた」と言えるのは、同じ因果が2件以上、または独立した2つの面で再現したときと定義しました。

この文書の位置づけ ここまでは設計です。実際に1社でもフォーム送信・架電を始めるには、萬年様のご確認(特に上記⑨の1・2・4・5)をいただいてから着手します。